女王の商人

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  薬草と商人5−5  

 時刻は少し前へと戻り、アレクシスと会うことが出来なかったシアが、祖父の頼みを叶えるためにセノワの町へ出かけようとしていた頃、丁度、彼女と入れ違いになるように、アレクシスは己の屋敷へと帰ってきた。
 もう少し早く彼が帰ってくれば、シアとすれ違うこともなかったのだから、間の悪いことではあるが、そんなことを出かけていたアレクシスが知る由もない。
 そして、用事を済ませて屋敷に戻ってきたアレクシスが見たのは、屋敷の門前でうろうろと落ち着きなく周囲を見回す、己の従僕――セドリックの姿だった。
「……何をしているんだ?セドリック」
 歩み寄ったアレクシスがそう声をかけると、門前でうろうろと周囲を見回していたセドリックが、弾かれたように振り返る。
 眼鏡の奥の緑の瞳が、こちらを見た。
「……若様っ!お帰りなさいませ」
「ああ、ただいま。セドリック……それで、何で、こんな場所で待っていたんだ?もしかして、何かあったのか?」
 アレクシスは首をひねると、不思議そうな顔で問う。
 従僕のセドリックが、わざわざ門前に立っていたということは、おそらくは主人である彼の帰宅を待っていたのだろう。そうまでするということは、何か緊急の用事か、まさか屋敷に何かあったのか。
 何かあったのか?と問う彼の声には、わずかに心配そうな響きがあった。
「いいえ。そういうわけではないのですが……」
 主人に負けず劣らず堅物で、生真面目な性格のセドリックは、ひどく歯切れの悪い口調で答えると、「いいえ」と首を横に振る。そんな態度を見せられて、何も言わずにいられるほど、アレクシスは冷たい人間ではなかったし、人に対して無関心なわけでもなかった。
 言い難いことなら言わなくても良いが、と前置きして、アレクシスはセドリックに尋ねる。
「セドリック……俺が出かけている間に、何かあったのか?」
 そんなアレクシスの問いかけに、セドリックは一瞬、言うべきか言わざるべきか迷うように、眼鏡の奥の緑の瞳を揺らしたが、やがて迷いを吹っ切るように、小さな声で「実は……」と言った。
「実は……若様がお戻りになる少し前に、屋敷の方にじゃじゃ馬……ではなくて、あのリーブル商会の娘が訪ねて来まして……」
 従僕の言葉に、アレクシスは普段、表立って感情の起伏を出すことの少ない彼にしては珍しく、純粋な驚きを表情に出す。
「……シアが?」
 シアが己の屋敷を訪ねてきたという事実に、アレクシスは少し驚いた。いや、というより、意外だったというべきか。
 屋敷を訪ねてきたことが、ではない。女王の商人としての仕事の関係で、彼女がハイライン伯爵家の屋敷を訪れたことは、今まで幾度かあった。アレクシスが驚いたのは、そこではない。今、この状況で、彼に会うためにシアが屋敷を訪ねて来たというのが、アレクシスにとっては驚きだった。
 ――あれから、シアは怒っているだろうと、そう思っていたというのに。
 例の、薬師の村カノッサでの青薔薇との一件から、シアとアレクシスの関係は微妙なものになりつつあった。
「――アレクシスも、本当はあたしたちみたいな平民のことを、対等だとは思っていないの?」
 薬師の村で、アシュレイという青薔薇の首領・元貴族であった男の身勝手さに憤り、シアがそれを口にした瞬間、アレクシスは何とも言えない気持ちになったものだ。
 怒りとも悲しみとも違う……ただ、ひどく虚しかった。
 たとえ没落貴族と呼ばれても、時代遅れの騎士道よ、と嘲笑されても、己には守るべきものがあるのだと、そう思って生きてきた。それが、誇りだった。……それだけが、アレクシスの唯一の誇りだった。
 貴族であるから、自分が特別な人間だとは、アレクシスは微塵も思っていない。ただ、守りたいものがあった。それを破ることは、亡き父の名を汚すことだったから。
 ――王剣ハイライン。それは、王に絶対の忠誠を誓う者であり、また命を懸けて民を守る騎士であれ。
 それがアレクシスの亡き父で、剣の師でもあった・カーティス=ロア=ハイラインの教えであり、またハイラインの名を背負う騎士が、守るべきものでもあった。
 騎士としても人間としても、己が未熟であることはよくわかっていたが、そのハイラインの名に恥じない人間でありたいと願っていた。 強くあれ、優しくあれ、騎士道に恥じぬ者であれ……でも、あの瞬間、彼が今まで大事に守ってきたものが、否定された気がした。
 だから、言ってしまったのだ。
 それが、シアにとっては酷な言葉であると知っていたのに。
「シアの言う通りかもしれないな。今の時代で、貴族の誇りなんて、何の役にも立たん……アシュレイの言葉に、絶対に共感はできないが、貴族の一部がああいう歪んだ思想に走るのは、わからんでもない」
 アレクシスがそう口にすると、シアは傷ついたような、後悔するような何とも言えない表情をした。
 普段は、笑顔の多い明るい少女がそんな顔をすると、落差が際立つ。
 その表情に、哀れみや同情を覚えないわけではなかったが、アレクシスは更に言葉を続けた。否、言わずにはいられなかった。
「――俺たち貴族から誇りを取ったら、何が残るというんだ?」
 それは、彼の本音だった。だが、残酷な言葉だったとも思う。
 しかも、己の言葉を悔いて、謝ろうとしたシアを――アレクシスは拒絶した。
 シアに言葉に、悪意がないことはわかっていた。それでも、謝罪の言葉を受け入れることさえ、彼は拒んだのだ。あの時、シアはひどく傷ついた顔をしていたことを、アレクシスは思い出す。
 それが大人気ない仕打ちであったことは、彼とて自覚している。
 自分よりも、二つも年下の少女に向けるには、いささかキツイ態度であったことも。だが、言わずにはいられなかった。その理由は……きっと、悔しかったのだろう。
 商人として、誇りを持って生きているシアの生き方を、好ましい、とそう思っていた。
 リーブル商会の後継者という立場は、決して軽いものではないだろうに、その重圧を感じさせることなく、明るく笑って、己の信じる道を迷うことなく進む彼女の姿が、アレクシスの目には眩しく映った。うらやましい、とすら思ったかもしれない。
 共に過ごす時、銀髪の少女の青い瞳はいつだって未来への希望と、自信に満ちていた。どんな絶望的な状況にあっても、それが失われることはなかった。そして、それは、アレクシスにとっては一つの理想であったのだ。
 今ならば、アレクシスは自分がなぜ、あの時、シアにあんな態度を取ってしまったのか、その本当の理由はもうわかっている。きっと、悔しいとやるせないと、そう思ってしまったのだ。……きっと、自分は認めて欲しかったのだ。
 騎士としての自分を、貴族としての自分を、他でもない彼女に。
 ……勝手なものだ。何も言わないのに、理解して欲しいなどとは。
「あの、若様……?」
 急に黙ってしまった主に不安を抱いたのか、セドリックが心配そうな顔をして、ひどく遠慮がちに声をかけてくる。
 アレクシスは、ああ、とうなずくと、思考を過去から現在へと戻した。
 今更、過去を後悔しても、仕方ない。
 一度、お互いに口にしてしまった言葉を、なかったことには出来ない。言葉を重ねることは出来ても、消すことは出来ないのだから。
「ああ、すまない。セドリック……それで、シアは何の用事だったんだ?」
 わざわざ屋敷を訪ねてきたのだから、女王の商人としての仕事絡みだろうと、そう思いながらアレクシスは尋ねた。 
 きっと、シアは怒っているだろう、と思う。アレクシスは、己の言ったことが、全て間違っていたとは思わない。だが、年下の少女の対して優しくも、また正しい態度でもなかったことは、誰に言われるまでもなく自覚している。
 あの言葉は、シアを傷つけた。それなのに、慰めることも、また許すこともしなかった。……嫌われても、仕方ないと。
「いいえ、用事というか……」
 アレクシスの問いかけに、セドリックは首を横に振ると、何とも言えない微妙な表情で、アレクシスを見た。
 喜びでも悲しみでも怒りでもない……あえて言うなら、困惑が一番、近い。
 それは幼少時から兄弟のように共に過ごしてきた従僕が、アレクシスに対し、一度も見せた事のない顔だった。
「……若様に謝りたいと、そう言っていましたよ」
 何かあったんですか?という言葉を、セドリックは口の中で飲み込んだ。
 従僕としても、幼い頃から共に過ごした人間としても、それは出すぎた真似だ。それに、他人が口を出すようなことでもない。
「……別に、シアが謝る必要はない。大人気なかったのも、勝手だったのも、俺の方だ」
 しばしの沈黙の後、アレクシスはそれだけ言うと、あとは何も言う気がないという風に黙り込む。
 整理のつかない感情に、彼は戸惑っていた。認めてしまえば、ひどく単純なことのような気もするのに、それがわからない。
 そんな風に、黙ってしまった主人を、セドリックはひどく複雑な表情で見つめる。
 どこか重苦しい、彼らの沈黙を崩したのは、凛とした女の声だった。
「――アレクシス」
 自分の名を呼ぶ声に、アレクシスは伏せていた顔を上げると、その声の主の名を呼んだ。
「……母上」
 いつの間にか玄関の所に、母が――ルイーズが立っていた。
 息子とは余り似ていない、だが、美しいと言える端整な顔に険しいものを宿して、その灰色の瞳で息子とその従僕である青年を交互に見た。
 そして、凛とした、しかし、どこか冷ややかな声で問う。
「いつ帰ってきたのですか?アレクシス……そんな風に、殿方同士で門の前での立ち話をするのは、みっともないからお止めなさい。それとも、二人揃って、何かこの母に聞かせたくない話でもあるのですか?アレクシス……それと、セドリック、貴方は雇い主に隠し事をする趣味でもあるのですか?」
「そんなっ!とんでもありませんっ!奥方様っ!」
 ルイーズの言葉に、セドリックは悲鳴のような声を上げる。
 声こそ穏やかで静かなものであったが、反論を許してくれそうもない母の言葉に、アレクシスはふぅと小さく息を吐くと、首を横に振って言った。
「いえ……失礼しました。母上。以後、気をつけます……ただ、セドリックは今日あったことを俺に報告してくれただけです。引き留めたのは俺で、セドリックに非はありません」
 自分のせいで、セドリックが母に叱責されるのは、忍びない。
 そんなアレクシスの思いが伝わったのか、母親のルイーズも険しい表情を緩めることこそなかったものの、息子の気持ちを汲んで「まぁ、その件については良いでしょう……」と、セドリックをそれ以上、責めることはしない。
 しかし、それだけで、その話が終わるはずもなかった。
 ルイーズの灰色の瞳が、今度は息子に、アレクシスの方にだけ向けられる。
「……アレクシス」
「はい。何でしょうか?母上」
 母が口にするであろことを薄々察し、心なしか緊張した面もちで、アレクシスは問う。
 そんな彼に向かって、ルイーズは続けた。
「アレクシス。貴方に、少し話しておきたいことがあります……私が一体、何を言いたいのか、貴方はわかっていますか?」
「……」
「アレクシス?」
 母の言葉に、アレクシスはハァと息を吐いた。
 何も言われずとも、母の言いたいことを察するのは、彼にとっては容易なことだった。母の――ルイーズの商人嫌いと、シアがこの屋敷を訪ねてきたということ、そして、セドリックのさっきの言葉を組み合わせてみれば、何も聞かずとも母の言いたいことは予想できる。
 己の名を呼ぶ母の声に促されて、アレクシスはやや苦い声で言った。
「……母上がおっしゃりたいのは、シアのことですか?商人とは親しくするな、と、そういう意味でしょうか」
 そう言って、アレクシスは唇を噛む。
 ……考えるまでもなく、母がシアのことを良く思わないであろうことは、会う前からわかっていた。それはシアの人柄云々の問題ではなく、彼が知る限り、母が商人を嫌っているのは、今よりずっと前からだ。
 そして、それがより決定的になったのは……彼の従姉にして、元・婚約者であったシルヴィアのことが、少なからず影響しているのかもしれない。
「わかっているならば、貴方に言うべきことは一つしかありません。女王陛下のご命令には忠実でなければなりませんが、それ以外で、あの商人の少女に関わるのはお止めなさい。それが貴方の為です……これは、母としての忠告ですよ」
 そんなルイーズの言葉に、息子であるアレクシスは無言だった。
「……」
 母の言いたいことは理解できないでもなかったし、もし、王都に来る前のアレクシスならば、その意見を受け入れていたかもしれない。
 しかし、今、それをすることは、今まで過ごした時間を、何か大切なものを失うことである気がして、母の言葉にうなずくことは、今のアレクシスにはどうしても出来なかった。
 息子が何も言わないのを見て、ルイーズはハァと疲れたように息を吐くと、少し悲しげな瞳でアレクシスを見ながら言う。
「……まさか、貴方はシルヴィアのことを、忘れたわけではないでしょう?アレクシス」
 シルヴィア。
 その名前をルイーズが口にした瞬間、アレクシスはわずかに眉を寄せて、苦しいような悲しいような、何とも言えない表情になる。……忘れるはずがない。忘れられるはずもない。
 その名前は大切な人のものであるのに、その名前を聞くことは、彼にとって数年もの月日が流れた今でも、未だ鋭い胸の痛みを伴うのだから。
 シルヴィア=ロア=シューレンベルク。
 金髪と翡翠の瞳の、誰よりも美しく、また穏やかで心優しく、それでいて揺るがない強い意志の持ち主だった従姉のことを、かつての婚約者のことを、アレクシスが忘れるはずもない。
 兄弟姉妹のいなかった幼い頃のアレクシスにとっては、シルヴィアは唯一人の姉のような存在だった。
 幼い頃は、ずっと共に過ごしていくのだと、疑ったことさえなかった。だが……
「……シルヴィアのことを、忘れてはいません。忘れられるはずがありません」
 絞り出すように言ったアレクシスに、ルイーズは当然だというようにうなずいて、「それならば、母の言いたいことはわかりますね?アレクシス」と続けた。
「シルヴィアのことを忘れてはいないのならば、私の言いたいことは、わかるでしょう?アレクシス……シルヴィアは、あの可哀想な娘は、商人に金で買われたのですよ。元・婚約者として、悔しくはないのですか?」
 ――商人に金で買われた。
 そう口にする母の声にも、苦いものが混じる。
 たしかに、その言葉は嘘ではない。
 貴族の令嬢として育ったシルヴィアは、借金を抱えて困窮した生家を救うために、婚約者だったアレクシスではなく、借金の解消と引き換えに、年の離れた、殆ど会ったこともない商人の元へと嫁いだ。
 それを、金で買われたと表現するならば、それはそうなのだろう。
 父の病も重なり、少年だったアレクシスには、婚約者としてシルヴィアを守ることも、また助けることも出来なかった。
 それについては、何と罵られても仕方ない。何と批判されても、それは事実なのだから甘んじて受け入れようと、アレクシスは思う。
 しかし、それでも母の言葉は間違っていると、否、間違っていなくとも、正しくはないと彼は思う。
 別れた時、シルヴィアは微笑んで言った。
「貴方と離れるのは悲しいけれど、この結婚に後悔はしていないわ。最後に選んだのは、私なのだから。ねぇ、アレクシス。自分の道はね、自分で選ぶのものなの……それに、自分の幸せを決めるのは、他でもない自分自身なのよ。私は、そう思うわ」
と。
 後悔はないと、幸せを決めるのは自分だと、そう言って嫁いでいったシルヴィア。
 その彼女の言葉を、忘れたことはない。
 可哀想な娘という、母の言葉は、そんなシルヴィアに対する侮辱だと思った。
 気持ちはわからないでもないが、彼女はきっと、同情など求めていなかったのだから。
 それに――
 アレクシスは伏せていた顔を上げると、漆黒の瞳で母を正面から見つめて、きっぱりとした声で言った。
「それは違います。母上」
「……違う?何が違うというのです?アレクシス」
 普段は従順な息子の、珍しい反論に、ルイーズは少し驚いたようだった。
 意志は強い方だが、基本的に穏やかで真面目な性格のアレクシスは、両親の意見に逆らったり反抗したりすることは、滅多になかった。それは幼い頃からそうで、成長しても、それが変わることはなかった。
 特に、父を亡くしてからはその傾向は強くなり、母の言葉に逆らうことは殆どなかった。だからこそ、普段は従順な息子が、自分の言葉をはっきりと否定したことに、ルイーズは驚く。
 そんな母親に向かって、アレクシスは穏やかな声で、しかし揺るぎない意志をこめて言う。
「たしかに、母上のおっしゃるように、俺は婚約者としてシルヴィアを守れませんでした。それについては、言い訳の余地はありません……ただ、彼女のことを商人に金で買われたというのは、止めて下さい。シルヴィアは流されたんじゃない、自分で自分の道を選んで、幸せになるために嫁いで行ったんです……母上のそれは、シルヴィアに対する侮辱です。それに……」
 息子の、静かな、だが一歩も引かないという意志を宿した言葉に、ルイーズは絶句した。
 自分の言葉をはっきりと否定したアレクシスに怒ったわけでも、また逆に悲しんだり、驚いたわけでもない。
 ただ……穏やかで物わかりの良い性格だと思っていた我が子のどこに、こんな一面があったのかと、そちらの方が驚きだった。
「アレクシス……」
「それに、母上の言葉が正しいとは、今の俺は思いません。貴族と平民、騎士と商人、たしかに身分や立場の違いや、お互いに譲れないものはあるでしょう……ですが、お互いに、歩み寄れないことはないはずです。いえ、俺は歩み寄れると信じています……いや、出来ると信じたいのです」
 そう言ったアレクシスを、母のルイーズのみならず、セドリックも半ば呆然としたような表情で見ていた。
 無理もないことだと、アレクシスも思う。
 彼自身、自分がここまで感情を表に出すのは、珍しいことだけという自覚はある。
 元々、己の言いたいことを上手く伝えられるような、器用な性格でもない。言葉で何かを語るのは、むしろ苦手な方だった。しかし、今、口にした言葉は後悔していない。何か、抱え込んでいた重荷の一つを降ろしたような、何処か清々しい気分だった。
「アレクシス……」
「若様……」
 半ば呆然としたような顔で、自分を見つめてくる母とセドリックを交互に見て、アレクシスは静かに告げた。
「言いたいことは、それだけです。母上……少し出かけてきます」
 アレクシスはそう言うと、母と従僕に背を向けて、屋敷から遠ざかるように歩き出す。
 その背中に、「待ちなさい、アレクシス」と「若様っ!」と背後から声がかけられるが、彼が振り返ることはなかった。
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